WC2022アジア3次予選 オマーン vs 日本
カタールWCへのアジア最終予選。
既に2敗の日本は、絶対に勝たないといけない試合が続くが、11月のアウェー2連戦。
初戦となるベトナム戦は、1-0で勝利し、最終予選も折り返しとなるアウェーでのオマーン戦。
この最終予選の躓きになった、初戦ホームでのオマーン相手の敗戦。コンディションの悪さもあったが、完璧に研究された日本が、完全にサッカーをさせてもらえなかった試合だっただけに、絶対に勝たないといけない、この試合では、アウェーでリベンジを果たせるか。
2022 FIFAワールドカップ アジア最終予選
[17]グループB オマーン スルタン・カブース・スポーツ・コンプレックス/14,123人
オマーン 0-1 日本
(JPN) 伊東純也(81分)
既に2敗の日本は、絶対に勝たないといけない試合が続くが、11月のアウェー2連戦。
初戦となるベトナム戦は、1-0で勝利し、最終予選も折り返しとなるアウェーでのオマーン戦。
この最終予選の躓きになった、初戦ホームでのオマーン相手の敗戦。コンディションの悪さもあったが、完璧に研究された日本が、完全にサッカーをさせてもらえなかった試合だっただけに、絶対に勝たないといけない、この試合では、アウェーでリベンジを果たせるか。
2022 FIFAワールドカップ アジア最終予選
[17]グループB オマーン スルタン・カブース・スポーツ・コンプレックス/14,123人
オマーン 0-1 日本
(JPN) 伊東純也(81分)
ホームオマーンのスタメンは、18 ファイズ・アルルシェイディ、14 アムジャド・アルハルティ、6 アハメド・アルハミシ、5 ジュマ・マルフーン・アルハブシ、17 アリ・スライマン・アルブサイディ、4 アルシャド・サイド・アルアラウィ、23 ハリブ・ジャミル・アルサーディ、8 ザヒル・スライマン・アルアグバリ、20 サラー・サイド・アルヤヒアエイ、11 イサム・アブダラ・アルサビ、19 アルマンダル・アルアラウィの4-3-1-2。
アウェー日本のスタメンは、12 権田修一、2 山根視来、22 吉田麻也、16 冨安健洋、5 長友佑都、6 遠藤航、7 柴崎岳、17 田中碧、14 伊東純也、15 大迫勇也、10 南野拓実の4-1-2-3。
日本苦しみながらも勝利
前節のベトナム戦から出場停止になった守田英に代えて柴崎岳を起用してきた日本だが、立ち上がり、思ったようにボールが回らず、逆にオマーンが、サイドの裏を狙う形でチャンスを作ってくるなど、オマーンの方が良い形で試合に入った。
前線にボールが入らず、タメが出来ないこともあって、中盤の押上げも出来ず、どうしても攻撃に厚みが出来なくて、オマーン相手に攻め切れないまま、前半45分は、停滞した感じで終わった。
後半、日本は柴崎岳に代えて三苫薫を入れて、三苫薫が左サイドに入り、南野拓を中央にする4-2-3-1か、4-1-4-1へと変更する。
交代で入った三苫薫がいきなりドリブルで仕掛けてファールを誘ってFKのチャンスを作る。
三苫薫が強引に仕掛けに対して、オマーンの守備が混乱していたが、徐々に、オマーンも対応をしてくるようになってきたところで、62分、日本は南野拓と長友佑に代えて、古橋亨と中山雄を投入、大迫勇が一列下がって、最前線に古橋亨が入る。
前半よりも仕掛けてチャンスを作れるようになってはくるが、しかし、得点の気配はあまりなく、スコアレスのまま試合が進み、なんとなく終わりが見えてきた81分、素早い出足で中山雄が高い位置でボールを奪うと、DFが詰めてきた瞬間に縦に出して三苫薫がクロス、ファーサイドに飛び込んだ伊東純が押し込んで、日本が先制。
ここで、伊東純が浅野拓と交代する。
日本は逃げ切りを考えて88分、大迫勇に代えて原口元を投入する。
そのまま、日本が逃げ切り、勝点3、オーストラリアが中国と引き分けた事で、日本がグループBで2位となる。
采配
勝ったものの、この試合の采配について、賛否両論ありますね。
ま、そうなっても仕方が無い試合だったという事は言えるだろうし、これまでの試合の内容から、そうなるのも分からなくもない。
但し、何よりも勝っているという事実を無視したような評価はアンフェアな気もしますね。
ベトナム戦で1点しか取れなかった事、それ自体は残念ではあるが、そもそも、日本は準優勝した2019年のACでもベトナム相手にギリギリの1-0での勝利でしたし、そこまで下にみた評価は違う気がしますね。
とはいえ、後半の立ち上がりから三苫薫を入れた事の評価で、勝ちに行くという強い意志が感じられたという評価を見ましたが、そもそも、この試合は勝たないといけない試合であり、後半の交代を切った事でそうだというのであれば、そもそも危機感が足りないだろう。
同時に、後半から三苫薫を入れた事で、機能したからと言って、前半から使えというものおかしな話で、この試合も、後半立ち上がりは混乱していたオマーンも、徐々に三苫薫のプレーを知って、慣れていった、もし、前半から三苫薫を起用していたら、オマーンに対処される可能性が高い、それこそ、勝負所での切り札を失う事になりますからね。
采配に関して言えば、結果論でしかないのですが、とにかく勝った、それが最大の評価であって、それ以上でも以下でもないというべきじゃないでしょうかね。
課題を残した試合
結局、課題が改善されず、そのまま残ってしまった感があり、今のままでいくのであれば、そこをつかれる可能性が非常に高いのではないだろうか。
問題点は3つ。
1つ目は、中盤の3名が、攻撃する力を持っているのは持っているが、基本がボランチであり、どちらかというとバランスをとるというか、下がった位置からプレーをするために、どうしても前線の数が足りない。そうなると、例えばサイドから攻め込んだとしても、この試合でも何度かありましたが、クロスに大迫勇しかいないという状況になっている。他にも縦にボールを入れても大迫勇が落として、中盤2列目が前に出ていくという日本の形もない。
その上で、大迫勇に関しては、簡単にDFがついてしまって、囲まれ孤立してしまう。
2つ目は、左サイドの南野拓のプレースタイルのアンマッチだろう。元々中でというか、彼自身はゴール前でのプレーで持ち味を発揮できるのですから、中に入ってのプレーをさせられるようにしないと結果を出せない。2列目が3枚の場合、中央の選手とポジションチェンジする事で、相手のDFのマークを外して中に入れるが、この形では、中央によっても、左サイドが空くだけで、相手DFにとってみれば、シンプルにCBで南野拓を抑えれば良くなるだけ、それどころか、空いた日本の左サイドはねらい目になるだけですからね。守田英がいるときは、そこを守田英が支えていたが、攻撃の厚みが出来ないのは変わりがない。
3つ目は、同じく左サイドの長友佑の攻撃参加。南野拓が中央寄りにポジション取りするために、左サイドに縦にコースが出来る。そこで長友佑が攻撃参加をするのですが、しかし、南野拓のポジション取りの結果、相手の右サイドは中に引っ張られるわけじゃないため、長友佑の攻撃で数的有利が出来ないどころか、逆に不利が出来て、逆に裏を取られてしまう。
ようは、4-1-2-3の左サイドの組み合わせとしては、プレースタイルが噛み合っていないという所だろう。
この課題が、結局残ったままであるため、日本は中央の守備が固くなっていて、オーストラリアのように中盤で繋いでくる相手には対処できる形ではあったが、先の日本の左サイドの問題点があるため、守備時には常に大迫勇に前後で挟んでおいて中央で基点を作らせないようにしておいた上で、南野拓の進出に合わせて、日本の左サイドの裏を狙ってくる、それだけで、日本にとって脅威となってしまう。
選手に合わせるのか、システムに合わせるのか、どちらかで、課題改善をすること、それが2021年に残った宿題ですね。
光明
正直、采配と選手の噛み合っていない所で、課題が残ってしまっていますが、三苫薫が本当に切り札となりえる事が分かりましたし、古橋亨は調子を維持している。さらに、右SBとして山根視は伊東純と上手く連携しているし、中山雄の出来も良かった。
ここに、久保建が戻ってきた時の形、更に、後半途中から、遠藤航と田中碧が縦関係になる事で、ボールの引き出しや展開を作る事が出来た。
また、個人的に、4-1-2-3は、完全に守備的な布陣となっているため、オーストラリアやサウジアラビアと戦うのには適しているかもしれないが、自分たちで主導権を取って攻めるのであれば、やはり、4-2-3-1、もしくは、4-1-2-3の変形で、4-1-4-1とする、ようはIHの部分を前に出してしまう、例えば、適正の有無を確かめる必要もあるが、大迫勇を古橋亨と縦関係に並べて、前に古橋亨で中盤に大迫勇と南野拓を並べるとか、もしくは、堂安律とか鎌田大とかを持ってくるとか試すのも良いだろう。
そして何よりも、最終ラインの安定感はやはり増していて、少々のことでは、権藤修、吉田麻、冨安健がやられるとは思えない。
その後ろの安定感を考えると、前は思い切っても良いのは、日本の強みになりますね。
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アウェー日本のスタメンは、12 権田修一、2 山根視来、22 吉田麻也、16 冨安健洋、5 長友佑都、6 遠藤航、7 柴崎岳、17 田中碧、14 伊東純也、15 大迫勇也、10 南野拓実の4-1-2-3。
日本苦しみながらも勝利
前節のベトナム戦から出場停止になった守田英に代えて柴崎岳を起用してきた日本だが、立ち上がり、思ったようにボールが回らず、逆にオマーンが、サイドの裏を狙う形でチャンスを作ってくるなど、オマーンの方が良い形で試合に入った。
前線にボールが入らず、タメが出来ないこともあって、中盤の押上げも出来ず、どうしても攻撃に厚みが出来なくて、オマーン相手に攻め切れないまま、前半45分は、停滞した感じで終わった。
後半、日本は柴崎岳に代えて三苫薫を入れて、三苫薫が左サイドに入り、南野拓を中央にする4-2-3-1か、4-1-4-1へと変更する。
交代で入った三苫薫がいきなりドリブルで仕掛けてファールを誘ってFKのチャンスを作る。
三苫薫が強引に仕掛けに対して、オマーンの守備が混乱していたが、徐々に、オマーンも対応をしてくるようになってきたところで、62分、日本は南野拓と長友佑に代えて、古橋亨と中山雄を投入、大迫勇が一列下がって、最前線に古橋亨が入る。
前半よりも仕掛けてチャンスを作れるようになってはくるが、しかし、得点の気配はあまりなく、スコアレスのまま試合が進み、なんとなく終わりが見えてきた81分、素早い出足で中山雄が高い位置でボールを奪うと、DFが詰めてきた瞬間に縦に出して三苫薫がクロス、ファーサイドに飛び込んだ伊東純が押し込んで、日本が先制。
ここで、伊東純が浅野拓と交代する。
日本は逃げ切りを考えて88分、大迫勇に代えて原口元を投入する。
そのまま、日本が逃げ切り、勝点3、オーストラリアが中国と引き分けた事で、日本がグループBで2位となる。
采配
勝ったものの、この試合の采配について、賛否両論ありますね。
ま、そうなっても仕方が無い試合だったという事は言えるだろうし、これまでの試合の内容から、そうなるのも分からなくもない。
但し、何よりも勝っているという事実を無視したような評価はアンフェアな気もしますね。
ベトナム戦で1点しか取れなかった事、それ自体は残念ではあるが、そもそも、日本は準優勝した2019年のACでもベトナム相手にギリギリの1-0での勝利でしたし、そこまで下にみた評価は違う気がしますね。
とはいえ、後半の立ち上がりから三苫薫を入れた事の評価で、勝ちに行くという強い意志が感じられたという評価を見ましたが、そもそも、この試合は勝たないといけない試合であり、後半の交代を切った事でそうだというのであれば、そもそも危機感が足りないだろう。
同時に、後半から三苫薫を入れた事で、機能したからと言って、前半から使えというものおかしな話で、この試合も、後半立ち上がりは混乱していたオマーンも、徐々に三苫薫のプレーを知って、慣れていった、もし、前半から三苫薫を起用していたら、オマーンに対処される可能性が高い、それこそ、勝負所での切り札を失う事になりますからね。
采配に関して言えば、結果論でしかないのですが、とにかく勝った、それが最大の評価であって、それ以上でも以下でもないというべきじゃないでしょうかね。
課題を残した試合
結局、課題が改善されず、そのまま残ってしまった感があり、今のままでいくのであれば、そこをつかれる可能性が非常に高いのではないだろうか。
問題点は3つ。
1つ目は、中盤の3名が、攻撃する力を持っているのは持っているが、基本がボランチであり、どちらかというとバランスをとるというか、下がった位置からプレーをするために、どうしても前線の数が足りない。そうなると、例えばサイドから攻め込んだとしても、この試合でも何度かありましたが、クロスに大迫勇しかいないという状況になっている。他にも縦にボールを入れても大迫勇が落として、中盤2列目が前に出ていくという日本の形もない。
その上で、大迫勇に関しては、簡単にDFがついてしまって、囲まれ孤立してしまう。
2つ目は、左サイドの南野拓のプレースタイルのアンマッチだろう。元々中でというか、彼自身はゴール前でのプレーで持ち味を発揮できるのですから、中に入ってのプレーをさせられるようにしないと結果を出せない。2列目が3枚の場合、中央の選手とポジションチェンジする事で、相手のDFのマークを外して中に入れるが、この形では、中央によっても、左サイドが空くだけで、相手DFにとってみれば、シンプルにCBで南野拓を抑えれば良くなるだけ、それどころか、空いた日本の左サイドはねらい目になるだけですからね。守田英がいるときは、そこを守田英が支えていたが、攻撃の厚みが出来ないのは変わりがない。
3つ目は、同じく左サイドの長友佑の攻撃参加。南野拓が中央寄りにポジション取りするために、左サイドに縦にコースが出来る。そこで長友佑が攻撃参加をするのですが、しかし、南野拓のポジション取りの結果、相手の右サイドは中に引っ張られるわけじゃないため、長友佑の攻撃で数的有利が出来ないどころか、逆に不利が出来て、逆に裏を取られてしまう。
ようは、4-1-2-3の左サイドの組み合わせとしては、プレースタイルが噛み合っていないという所だろう。
この課題が、結局残ったままであるため、日本は中央の守備が固くなっていて、オーストラリアのように中盤で繋いでくる相手には対処できる形ではあったが、先の日本の左サイドの問題点があるため、守備時には常に大迫勇に前後で挟んでおいて中央で基点を作らせないようにしておいた上で、南野拓の進出に合わせて、日本の左サイドの裏を狙ってくる、それだけで、日本にとって脅威となってしまう。
選手に合わせるのか、システムに合わせるのか、どちらかで、課題改善をすること、それが2021年に残った宿題ですね。
光明
正直、采配と選手の噛み合っていない所で、課題が残ってしまっていますが、三苫薫が本当に切り札となりえる事が分かりましたし、古橋亨は調子を維持している。さらに、右SBとして山根視は伊東純と上手く連携しているし、中山雄の出来も良かった。
ここに、久保建が戻ってきた時の形、更に、後半途中から、遠藤航と田中碧が縦関係になる事で、ボールの引き出しや展開を作る事が出来た。
また、個人的に、4-1-2-3は、完全に守備的な布陣となっているため、オーストラリアやサウジアラビアと戦うのには適しているかもしれないが、自分たちで主導権を取って攻めるのであれば、やはり、4-2-3-1、もしくは、4-1-2-3の変形で、4-1-4-1とする、ようはIHの部分を前に出してしまう、例えば、適正の有無を確かめる必要もあるが、大迫勇を古橋亨と縦関係に並べて、前に古橋亨で中盤に大迫勇と南野拓を並べるとか、もしくは、堂安律とか鎌田大とかを持ってくるとか試すのも良いだろう。
そして何よりも、最終ラインの安定感はやはり増していて、少々のことでは、権藤修、吉田麻、冨安健がやられるとは思えない。
その後ろの安定感を考えると、前は思い切っても良いのは、日本の強みになりますね。
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